とろけるチーズ | スライスチーズ | |
---|---|---|
熟成期間 | 短め | 長め |
乳化剤 | 少なめ (弱い) |
多め (強い) |
安定剤 | あり | なし |
食塩相当量 | 少なめ | 多め |
賞味期限 | 短め | 長め |
この記事では、とろけるチーズとスライスチーズの5つの違いについてわかりやすく解説しています。
【とろけるチーズとスライスチーズ】5つの違い
とろける(スライス)チーズと普通のスライスチーズの違いは、主に以下の5つです!
- 熟成期間
- 乳化剤
- 安定剤
- 食塩相当量
- 賞味期限
とろけるチーズとスライスチーズの違い①熟成期間
とろけるチーズ | スライスチーズ | |
熟成期間 | 短め | 長め |
とろけるチーズとスライスチーズ、1つ目の違いは【熟成期間】。
とろけるチーズって、熱を加えるとよく伸びるのが特徴の一つですよね。その伸びの良さを「糸引性」と言うのですが、これは熟成期間が短いほど強くなります。
熟成が進むと水分が抜け溶けるためにより高い温度が必要となるので、熟成がより進んでいる普通のプロセスチーズはとろけるチーズと比較して溶けにくく伸びにくくなっています。
とろけるチーズとスライスチーズの違い②乳化剤
とろけるチーズ | スライスチーズ | |
乳化剤 | 少なめ(弱い) | 多め(強い) |
とろけるチーズとスライスチーズ、2つ目の違いは【乳化剤】。
一般的に乳化剤の量が少ないor弱い乳化剤を使用したほうがとろけやすくなります。
とろける(スライス)チーズとスライスチーズは「プロセスチーズ」に分類され、ナチュラルチーズを加熱・融解して作られたものなのですが、単に熱を加えるだけでは成分が分離してしまい加工できません。
そこで乳化剤の登場!水と油を混ぜ合わせて安定させる機能を持つのですが、たんぱく質を解してしまう作用があります。
とろけるチーズとスライスチーズの違い③安定剤
とろけるチーズ | スライスチーズ | |
安定剤 | あり | なし |
とろけるチーズとスライスチーズ、3つ目の違いは【安定剤】の有無。
パッケージ裏面を見てみると、とろけるチーズには安定剤が使用されていることが多くあります。
この安定剤は「増粘多糖類」と呼ばれる、チーズをより滑らかにするための添加物。とろけるだけでなく、食感も重視するメーカーが多いようです。
とろけるチーズとスライスチーズの違い④食塩相当量
とろけるチーズ | スライスチーズ | |
食塩相当量 | 少なめ | 多め |
とろけるチーズとスライスチーズ、4つ目の違いは【食塩相当量】。
色々なメーカーのとろける(スライス)チーズと普通のスライスチーズの食品表示を比較してみましたが、どのメーカーもとろける(スライス)チーズと比較して普通のスライスチーズの食塩相当量は約1.5倍~2倍程度となっていました。
とろけるチーズとスライスチーズの違い⑤賞味期限
とろけるチーズ | スライスチーズ | |
賞味期限 | 短め | 長め |
とろけるチーズとスライスチーズ、5つ目の違いは【賞味期限】。
スーパーで陳列されている同じメーカーのとろける(スライス)チーズと普通のスライスチーズの賞味期限を比較してみたところ、とろけるスライスチーズの方が短くなっていました。
配合されているチーズの種類も伸びやすさに影響!
ここまで、とろける(スライス)チーズと普通のスライスチーズの違いについて紹介してきましたが、調べているうちに少し気になることが出てきました。
それは【チーズの種類】です。
とろける(スライス)チーズには、
「モッツアレラ〇%配合」ってアピールしている商品が多かったこと。
マルゲリータピザに代表されるように、モッツァレラチーズは糸引性の高いチーズです。なので、とろける(スライス)チーズに使われていることも多いみたいですね。
とろけるチーズとスライスチーズ、カロリーの違いは?
とろける(スライス)チーズと、普通のスライスチーズ。カロリーの違いもありそうな気がしましたが、実はカロリーはほぼ同じでした。
わかりやすいように大手の商品で比較してみると…
【イオン(TOPVALU)】 | とろけるチーズ | スライスチーズ |
カロリー | 46kcal/枚 | 47kcal/枚 |
【西友(みなさまのお墨付き)】 | とろけるチーズ | スライスチーズ |
カロリー | 58kcal/枚 | 59kcal/枚 |
【雪印(メグミルク)】 | とろけるチーズ | スライスチーズ |
カロリー | 60kcal/枚 | 56kcal/枚 |
このような感じで、1枚あたりのカロリーにあまり違いは感じられません。
とろけるチーズはスライスチーズで代用できる?
とろける(スライス)チーズは普通のスライスチーズでも代用が可能です。
ただし、普通のスライスチーズは加熱しても糸引性がないので、食感や風味の点で温かい料理にはとろけるチーズより不向きになります。
とろけるスライスチーズに普通のスライスチーズを代用する場合におすすめなのは、サンドイッチやサラダなど常温または冷たい状態で食べる料理。
一方、とろけるスライスチーズに普通のスライスチーズを代用するのが不向きなのは、グラタンやピザ、パスタなどの温かい料理です。
とろけるチーズの中には加熱専用の製品もあります。食べる際には注意書きを確認してみてください。
【まとめ】とろけるチーズとスライスチーズは似て非なるもの!
今回の記事でご紹介したとろけるチーズとスライスチーズの違いはコチラ↓
とろけるチーズ | スライスチーズ | |
---|---|---|
熟成期間 | 短め | 長め |
乳化剤 | 少なめ (弱い) |
多め (強い) |
安定剤 | あり | なし |
食塩相当量 | 少なめ | 多め |
賞味期限 | 短め | 長め |