子供が大好きな工作に欠かせない道具の一つである「はさみ」。安全な糊やテープとは違って刃物なだけに、小さな子供に与えて良いものか迷いますよね。
この記事では、
- 2歳ではさみの練習は早すぎる?
- はさみの正しい持ち方と教え方
- 幼児用はさみの選び方
- はさみの練習方法
- はさみの練習におすすめの教材
この5つについて、我が家の姉弟の体験談をもとにわかりやすく解説していきたいと思います。
2歳ではさみの練習は早すぎる?
はさみの練習は周囲のママの話を聞いていると、大体2歳~3歳くらいの間で始めているご家庭が多いです。
というのも、幼児向けに販売されているはさみを色々調べましたが、対象年齢が最低でも2歳~のものが基本だからですかね。(私の調べた限りでは1歳向けのはさみはありませんでした。)
子供に何か新しいものを与える時、基本的に早すぎるといのはないかな~と思いて、我が家では「興味を持った時」が、一番始めるのに適した時期だとはさみもそれ以外も思っています。
ただ、はさみに関しては刃物という事もありケガの危険性があるので、対象年齢以降に練習させることにしました。
幼稚園(保育園)入園前には練習しておくのがおすすめ
我が家は上の子は3年保育、下の子は4年保育で2人とも幼稚園に通っているのですが、大体年少からはさみを使用した制作が始まるようです。
なので、それよりも前に家で練習させてあげるのが安心です。いくらプロの保育だからといって全員に完璧に目が届くわけではないので、初めて使うのは家で見てあげられる時の方がおすすめ。
はさみの正しい持ち方と教え方
実は子供のはさみの持ち方は、年齢によって違います。
- 【2歳~】(小さい)上の穴に親指、下の穴に人差し指と中指
- 【3歳~】下の穴は中指と薬指にして、人差し指は添える
上記で教えるのがおすすめです!
【2歳~】(小さい)上の穴に親指、下の穴に人差し指と中指
2歳くらいのまだあまりハサミを使いこなせず手も小さな幼児の場合、(小さい)上の穴に親指、下の穴に人差し指と中指を入れる持ち方が安定すると個人的には思います。
我が家の2歳息子にもこの持ち方で教えて、最初は毎回穴に入れる指が違っていましたが最近はきちんと正しい指を入れられるようになり、はさみの切り方がグンと上達しました。
【3歳~】下の穴は中指と薬指にして、人差し指は添える
ある程度はさみが使いこなせるようになり、手もしっかりとしてきたら、下の穴は中指と薬指にして、人差し指は添える持ち方に変えるのがおすすめです。
はさみの使い方が上達してくると細かい作業が多くなるので、より安定性が求められてきますよね。その際に、人差し指が添えられていることによりはさみがずれにくく、切りやすくなります。
正しい持ち方の習得はとにかく「慣れ」。
我が家の姉弟ですが、2人とも
- 2歳:切るというより切り刻む。持ち方は毎回バラバラ
- 2歳半:直線、直角なら切れるように。持ち方は50%程度正しく
- 2歳9か月:曲線も切れるように。持ち方は9割程度正しい
- 3歳~:正しい持ち方になる
と、ほぼ同じ感じで正しい持ち方を習得していきました。
結論としては、正しい持ち方を覚えるにはやはり繰り返すことしかないんだなーと思いました。
ワークなども良いのですが、あくまで「自分の意志」で切りたいように切らせてあげて、間違えた持ち方をしたらきちんと指摘してあげ、体に覚えさせるのが一番効く気がします。
幼児用はさみの選び方
2歳児など小さな子供にはさみを与える時は、大人用のをそのまま使わせるのではなく幼児の手の大きさにあった子供用はさみが必要です。
我が家では年齢(月齢)に合わせて、何度か子供用ハサミを買い換えましたので、その変遷をご紹介します。
【2歳~】安全重視の樹脂製はさみ
息子が2歳になったばかりの時に上の子が使っていた普通の刃物のはさみを使わせてみたところ実に危なっかしかったのでこれはマズいと思い樹脂製のはさみを新しく購入しました。
我が家が購入したのは「アンパンマン やってみよう!はじめてのはさみ」。
決してアンパンマンが好きなわけではなく(むしろ知らないくらい)、安全性と使い勝手を重視して買いました。ほかにも樹脂製のはさみは色々種類があるので、子供にとって使いやすそうなものを選ぶのがおすすめです。
▼女の子ならすみっコぐらしのはさみもおすすめ!
樹脂製ハサミのメリットは3つ。
樹脂製はさみ・メリット
- 樹脂製なのでケガをしにくい
- 小さめで子供の手にフィットする
- スプリング付きで刃が開きやすい
一方でのデメリットはただ1つ。
樹脂製はさみ・デメリット
- 切れにくい
そう、切れにくいんです!本当に切れにくい(笑)厚いものは切れません、紙1枚がやっと。それでも角度によっては厳しいかも…。
最初の1本としてはおすすめできるのですが、ある程度手先が思い通りに動くようになってくると「切れない~ヤダ~!!!」という事態になります。
ということで、2歳半になる頃には息子ももれなくあまりの切れにくさに不満を持ち始めたので、刃物のはさみを与えることにしました。
【2歳半】刃物(ガード付き)のはさみに買い替え
2歳半くらいになってくると、直線から曲線が切れるようになってきたのと、正しい持ち方が出来るようになってきたのでガード付きの刃物のはさみに買い換えました。
↓こんな感じのハサミです。
ガードが付いているのでステンレス製ではあるものの、指を切りにくいデザインになっているのが安心ポイント。
▼キャラものでない場合はこんな感じの↓
ガード付き刃物のはさみのメリットは、切れ味と安全性のバランスが良いことです。
メリット
- 切れ味と安全性のバランスが良い
ある程度の切れ味を保ちつつも、ケガをしにくい構造になっているのは親としてもありがたいところ。
一方のデメリットと言えば、
デメリット
- 細かく切るのは難しい
ガードが付いている分、刃先を使うことが出来ないので、細かく切ることが難しい構造になっています。なのて、ある程度曲線や角が切れるようになってきたら、ステップアップが必要ですね。
【3歳前後~】(ガードなし)幼児向けのはさみ
ある程度使えるようになってきたら、幼児向けのはさみならどれでも問題ないと思います。子供の好きなキャラクターのものや、使いやすいものを選ばせてあげるのがおすすめです。
はさみの練習方法
はさみの練習方法はいたってシンプル。とにかく、切る回数を増やすことに尽きると思います。
難易度としては、
- 直線
- 曲線
- 直角
- 鋭角
の順に難しくなっていくかなと。
我が家では市販されている幼児向けのはさみのワークを使ったり、無料で公開されているはさみの練習用プリントを印刷したりして使っていました。
はさみの練習におすすめの教材
とにかく制作が大好きな我が姉弟。2人のはさみの練習として今まで色々な教材を試してきましたが、無料&有料ともに「これは良かった」という、おすすめの教材を最後にご紹介したいと思います。
さいしょの きってみよう /くもん出版
くもんの「さいしょの」シリーズは、これでもかというほど簡単な内容になっているので、子供が挫折せず最後まできちんと楽しみながらはさみの練習を出来る内容になっています。
直線や曲線が中心で、時にのりなども使用して簡単な制作が出来るので、工作が大好きなお子様には特におすすめ。
2歳 さいしょのはさみ (学研)
我が家で一番人気なのが、この学研のはさみワーク。2歳児でも十分実践できる内容で、可愛い絵柄が魅力的なワーク。
はさみの練習としてはもちろんのこと、はさみを使う時のお約束やお片付けについてもきっちりシールで対応してくれているので、練習のやりやすさという点でも抜群です。
こうさく【1】 2・3歳 <こどもちゃれんじ>のワーク/ベネッセ
はさみが少しづつ使えるようになってくると、単に紙を切るだけでは物足りなくなってくる子もいるかもしれません。そんな時におすすめなのが、工作のワーク。
このベネッセの「こうさく【1】 2・3歳」では、切る・貼る・ちぎる・塗るなど色々な要素を複合的に組み合わせているので、はさみの練習としてだけではなく総合的な手先の訓練に最適な内容になっています。
【まとめ】2歳のはさみの練習は「楽しく」「繰り返す」ことが大切
2歳だと正直まだはさみを上手に使えず焦ってしまうこともあるかもしれません。
でも、どちらかと言えば不器用な我が娘でも、楽しみながら繰り返し練習して、幼稚園の年中になる頃には制作に関して「早いし上手!」と担任の先生にお墨付きをもらえるまでになりました。
今回ご紹介した内容は、我が家の姉弟が色々実践してきた経験をもとにまとめたものです。よかったら参考にしてみてくださいね♪