食品トレーは原則電子レンジNG!
※ここでの食品トレーとは、主に生のお肉や魚など生鮮食品が乗っている容器のことを指しています。
結論から先に言ってしまうと、食品トレーにのった生鮮食品を電子レンジでそのまま解凍したりあたためたりするのは基本NGです。
が、実は食品トレーのみを電子レンジで温めても溶けたりすることはありません。そもそも電子レンジの仕組みは、食材に含まれる水分をマイクロ波(とても細かい電磁波)で摩擦させて加熱する仕組みだからです。
私たちがよく見かける発泡スチロール製の食品トレーですが、原材料の90~95%は空気、残りの5~10%はポリスチレン樹脂でできています。 つまり、基本的に水分が含まれていません。
つまり、食品トレーに水分を含んだ食材をのせたまま電子レンジを使用することがNGなのです。
【食品トレー】電子レンジがNGな理由
食品トレーに食材を乗せたまま電子レンジを使用するのがNGな理由は、食品に含まれる水分や油分の摩擦により高温になる恐れがあるからです。
食品トレーの主原料であるポリスチレン樹脂の耐熱温度は60~80℃。
電子レンジの解凍やあたため機能をよく利用する皆さんならもうおわかりかと思いますが、思った以上に食材が加熱されてしまうことってありますよね?
私も以前オーブンレンジを使用していた際に耐熱容器に入れ替えてお肉の解凍をしていたのですが、電子レンジの性能のせいなのか下のほうは既に焼けた状態になってしまっていたりしたんです。
焼けている=かなりの高温になっていることが推測されるので、もしそのお肉を食品トレーのまま解凍していたら恐らく食品トレーは溶けていたと思われます。
食品トレーにのった生鮮食品は、耐熱容器に入れ替えて電子レンジを利用しよう!
まだまだある!電子レンジNGの色々な容器
実は電子レンジNGの容器って、食品トレー以外にも色々とあります。ここでは参考までに、代表的で私たちの生活でよく登場するものをご紹介しますね。
【電子レンジNG容器①】紙コップや紙皿
紙コップな紙皿などの紙製品は湿気を吸い込んでしまう性質があるため発火の恐れがあり、電子レンジの使用は基本NGです。
また、紙コップや紙皿の表面には強度のために耐水性のポリエチレンが加工されていることもあり、それが溶け出すこともあるのでやめておきましょう。
【電子レンジNG容器②】電子レンジ非対応ラップ
解凍やあたためのお供ともいえるラップ。実は電子レンジ対応していないものもあるってご存じでしたか?
ラップを電子レンジで使用するには対応しているものかきちんと確認してからにしましょう。
【電子レンジNG容器③】木製の容器
木は少なからず水分を含むため、熱で膨張して破損したり発火する恐れがあります。木製の器を電子レンジで使用するのは原則やめておきましょう。
【電子レンジNG容器④】あたため表記のないお弁当容器
お弁当=あたためが前提になっている昨今。でも「電子レンジOK」と表記のないお弁当容器を電子レンジで使用すると、変形したり融解して有害物質が流出する恐れがあります。
お弁当を購入する際には、電子レンジの利用がOKか確認してからあたためましょう!コンビニではあたためサービスがあるので基本レンジ対応容器が多いですが、スーパーのお総菜などは要注意です。
【電子レンジNG容器⑤】テイクアウト容器
諸々の事情で急成長したテイクアウト需要。でも、テイクアウトの容器って、基本的に材質が不明なことが多いです。
おしゃれなカフェはもちろんのこと、有名チェーン店でも持ち帰ってすぐに食べることが前提となっているので意外に電子レンジ非対応の容器になっているケースも多くあります。
【まとめ】
今回の記事の内容をざっくりまとめます。
- 食品トレーは原則電子レンジNG
- NG理由は食品の水分により高温になるため
- その他電子レンジNG容器
・紙コップや紙皿
・電子レンジ非対応ラップ
・木製の食器
・あたため表記のないお弁当容器
・テイクアウト容器(※要確認)