家庭の教育方針に園が合わなかったり急な引っ越し、転勤で直面する幼稚園の転園。子供にとってやはりかわいそう…と悩んでしまうこともありますよね。
私も長女が年少の時に引っ越しのため転園の選択を迫られ、悩んだ結果、年中から長女を転園させることに決めました。
この記事では、
- 転園は子供にとって「かわいそう」なのか
- 転園して良かった5つのこと
- 転園して大変だった2つのこと
- 転園後の娘の意外な変化
- 転園先を選ぶ時の注意点
について体験談をベースに紹介しています。
幼稚園の転園は「かわいそう」?
急な引っ越しに伴い実際に幼稚園の転園を経験した4歳の娘、かわいそうかと親目線から見た判断で言えば「かわいそうではない」というのが結論です。
ただ、これは転園先の幼稚園で娘が新しい友達がちゃんとできたり、その教育内容に意外にも娘の興味が合っていたという偶然に過ぎないと思います。
転園して良かった5つのこと
実際に転園してみて良かったことを娘の体験をもとに5つにまとめました。
- 新しいお友達が出来た
- 娘の意外な興味が知れた
- 弟と一緒に過ごせる園生活が1年増えた
- 前よりも積極的になった
- 新しい環境に早く馴染めた
新しいお友達が出来た
転園して何よりも良かったことは、娘に沢山の新しいお友達が出来たことでした。
人見知りで慎重派、家では強気だけれど外では大人しい娘の性格を本当に心配していたのですが、転園して程なくお友達が出来たようで親として物凄く安心したのを覚えています。
娘の意外な興味が知れた
転園前の幼稚園はいわゆる自由保育で、特にカリキュラムなどはなくのびのび子供を遊ばせてくれる点が魅力で入園させました。
一方、転園先の幼稚園はサッカーやプール、体操に英語、そろばんに至るまで小学生さながらの保育内容…正直幼稚園でここまでやる必要があるのか疑問。正反対な幼稚園へ転園させたことに不安は募るばかりでした。
が、娘の反応は…
と、新しいことに対してとても楽しそうに娘は取り組み、意外な一面を垣間見ました。
特に私もパパも運動が苦手なので体操やサッカーは大丈夫か不安だったのですが、むしろ体操はクラスでも一番良く出来ているくらいと先生から褒められるくらいで親として「向いてなさそうかな…」という先入観を持ち娘の可能性を奪おうとしていたことを反省しました。
弟と一緒に過ごせる園生活が1年増えた
転園して何よりも良かったことは、2歳差の弟と一緒に過ごせる園生活が1年増えたことです。
以前の幼稚園には4年保育がなく、引っ越しをしなければ弟が入園する頃には姉は年長なので一緒に通える期間は1年だけでした。
今回の転園は避けることも可能だったので、娘に
と聞いてみたところ…
と、迷いなく答えたんです。性別は違うのですが姉弟仲はかなり良いほうで、とてもよく弟の面倒を見てくれるお姉ちゃん。
元々弟の4年保育は迷ったのですが、やはり引っ越して最初は寂しいだろうと思い一緒に通わせられるこの幼稚園を選びました。
前よりも積極的になった
どちらかというと人見知りで慎重派の娘。前の幼稚園でのお友達は、どちらかと言えばグイグイ来る強気の子が多かったように思います。(声をかけられて遊ぶ的な)
ですが、今回転園して幼稚園にも慣れてきた頃には、
担任の先生がお休みで隣のクラスで1日過ごした時も、
と、積極的に関わっていく様子が見られるように(以前はなかった)。
なんとなくですが以前の園より今の園が自由で開放的なので、その影響を良い方向で受けたのかなーと思っています。
新しい環境に早く馴染めた
引っ越す前は実は社宅に住んでいたため、いずれはそこを何らかの形で出ていかなければならないことが決まっていました。
その点、今の家は分譲マンションなので、恐らく子供が成人するまで引っ越すことはありません。
もうこれ以上子供に環境を変わらせることがない、という点では小学校に上がる前に新しい環境に馴染めたということは良かったなと感じています。
転園して大変だった2つのこと
我が家の場合、転園は結果的に良かったのですがやはり大変だったことも2つありました。
- 登園渋りが1ヵ月ほど続いた
- 「もう引っ越ししないよね?」と聞かれた
登園渋りが1ヵ月ほど続いた
とても恥ずかしがり屋の娘。転園してからお友達が安定するまでの1カ月ほど、登園渋りがひどかったです。
環境が変わったので覚悟はしていましたが、幼稚園自体は楽しくて行きたがるものの教室に入りづらく、送っていくと中々私から離れず「ずーっとママと離れたくない」と言われる日々が続きました。
「もう引っ越ししないよね?」と聞かれた
転園して数カ月が経ち新しいお友達が安定した頃、突然娘が
と聞いてきました。きっと、以前のように仲良くなってもバイバイしなければならないのかと考えてしまったんだと思います。
友達より弟を選んだ娘も本当は寂しかったのかなと思い、親として今回の引っ越しはかわいそうというよりは申し訳なかったなと思っています。
転園後の娘の意外な変化
転園して半年ほどが経過して、娘の様子にも良い変化が表れてきました。
- 興味の対象が増えた
- 自分から行動する事が増えた
- 夢が出来た
興味の対象が増えた
以前の幼稚園は自由保育だったため、良く言えばのびのびしていて私自身は子供らしく遊んでくれたらいいなと思っていたんですよね。
一方現在の幼稚園はいわゆるカリキュラムがガチガチ。サッカーに水泳、英語にそろばん。どれも幼稚園生に本当に必要?と思ってしまうものばかりで、面談に行くまでは正直微妙だと…。
ただ面談で言われたのは「ウチは広く浅く色々な経験をしてもらって、そこから自分の興味のあるものを見つけて行ってほしいと思います」とのことで、それは一理あるなと感じました。
実際、園で娘は色々経験したわけですが、どれも楽しそうにするんですよね。あぁ、子供の興味の対象を親が限定させちゃいけないんだなと思いました。
自分から行動する事が増えた
とにかく人見知りで恥ずかしがりやな娘。前の幼稚園でのお友達はグイグイくる積極的な子が多く、自分から誘ったりして遊ぶような感じには見えませんでした。
一方、現在の幼稚園では自分から手紙を書いたり知らない子に対して一緒に遊ぼうと誘ったり、前は見られなかった積極性が見られるようになりました。
夢が出来た
今の幼稚園でも前の幼稚園でも幸い娘は先生に恵まれていたため、担任の先生にはとても懐いていました。
そしてある日…
と聞かれました。どうやら素晴らしい先生達と数多く出会ったことで、幼稚園の先生という職業に興味を持ちなりたいと思ったようです。
転園先を選ぶ時の注意点
今回転園を経験して色々な手続きを踏む中で、注意したほうが良いと感じた3つのポイントも併せて紹介します。
- 引っ越し枠の有無を調べる
- 無理なく通園出来るか考える
- 子供の意見を尊重する
引っ越し枠の有無を調べる
まずはじめに、転園を希望する幼稚園に引っ越し枠や途中入園枠があるかどうかを調べてみてください。
地域によっては意外に枠がない幼稚園も多く、特に年長からの転園は厳しいということもあります。
年度途中からの入園が可能かも含めて、決断する前に受け入れ態勢があるかを必ず確認しておきましょう。
無理なく通園出来るか考える
転園枠がある幼稚園が近くにある場合は良いのですが、空きがなく遠方の幼稚園しか決まりそうにない場合は要注意です。
また、距離が近くても徒歩通園しか認められていなかったりという場合には、遠方のバス通園できる幼稚園よりも大変だと思います。
引っ越しだけでも親子共々かなりの負担にな数年間無理なく通えるか、転園するまえにきちんと考える必要があると今回の引っ越しで感じました。
子供の意見を尊重する
最後に、最も大切なことは子供の意見を尊重することだと今回の転園を通して私は実感しました。
特に転園しなくても済むようなケースでは、まだ幼いからと言って親の判断だけで決めることなく子供自身の意見や考えを聞いてみることが重要です、
【まとめ】転園はかわいそうではないけど最大限の配慮が必要
私は今回娘の転園を最初はかわいそうで申し訳ないとネガティブに思っていましたが、引っ越して落ち着いた今では就学前に新しい環境に馴染めて本当に良かったと感じています。
子供の年齢が幼いほど順応性は高いと思うので、転園はかわいそうだと感じている方はぜひマイナス面だけではなくプラスの面も見てみてると考え方もきっと変わると思いますよ。