2歳差で出産すると上の子もまだまだ赤ちゃん。心のケアに悩んでいるママも多いのではないでしょうか?でも…
- 赤ちゃん返りが酷く下の子を攻撃する
- わざとお漏らしをするようになってしまった
- イヤイヤ期のピークで何も話を聞いてくれない
手のかかる下の子のお世話で睡眠不足の状態だと、上の子のこんな行動についイライラしてしまい、手間のかからない下の子の方がつい可愛く見えてしまいがちに。
この記事では、私自身が下の子が生後3ヶ月になる頃「上の子可愛くない症候群」に直面した現実と、育児の在り方を一から見直し上の子への接し方で心がけた10個のことについて体験談をベースに紹介しています。
よって、実際のママどんな事で悩みそして解決してきたのか具体的なプロセスを知ることが可能です。
「上の子最優先」から程遠い2歳差育児の現実
2歳差育児が始まって真っ先に私に芽生えたのは、2児の母になった喜びよりも上の子に対する「ごめんね」という感情でした。
育児やインターネットで調べても、出てくるのは「とにかく上の子を最優先に」という言葉。けれども現実はそううまくはいきません。
生後すぐから始まった赤ちゃん返り
きょうだいが生まれると上の子に発生する「赤ちゃん返り」。今まで出来ていたことが急に出来なくなり、赤ちゃんのように振舞い下の子と同じ扱いを求めるようになります。
我が家の長女も例外なく長男の生後すぐに赤ちゃん返りが始まりました。
いわゆる一般的な赤ちゃん返りの特徴である「まるで赤ちゃんのような行動」はそれほどひどくなかったのですが、とにかくヤキモチと嫉妬がものすごかったんです。
下の子を授乳する度にどんなに遠くにいても駆け寄ってきて叩いてきたり、ベビーベッドで寝かせれば馬乗りになっていじめたり…そんな状態が3ヶ月近く続きました。
何もできない赤ちゃんを幼児がいじめている姿は、正直「悪魔」にも見えたことすらあったほどです。けれども、上の子にとっては「ママを取られた」という思いからの行動で、解決策は時間の経過しかないのは明らかでした。
十分に構ってあげられない現実
下の子のお世話を最低限に済ませて上の子とのコミュニケーションを大切にしようと思っても、きょうだいがいない場合に比べればその時間が少なくなってしまう事に対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そして、下の子を攻撃する上の子についイライラして怒ってしまうことも何度も。その度に罪悪感の波が押し寄せ、私には2人目を生む資格なんてなかったんだとすら思ったほどです。
▼ママのイライラ防止に効果的な手抜きワザをまとめました

「上の子可愛くない症候群」予備軍に
姉弟ではなく姉妹を望んでいた私にとって、2人目が男の子であったことは妊娠中から不安要素の一つでした。しかし、生まれてきた我が子は性別なんてどうでもよく可愛いもの。
上の子の要求に毎日疲弊する中、顔も自分に似ている下の子が上の子よりも可愛いとある日感じるように…。いつのまにか子供たちを比較していた自分に嫌気がさし、根本から上の子への接し方を変えようと決意。
そして、これからお伝えする10個の心がけを、上の子とコミュニケーションをとる際に気を付けるようになりました。
私が上の子への接し方で私が心がけた10のこと

2歳差育児が始まって一ヶ月。ワンオペ開始と同時に私が上の子への接し方で心がけた10個のことを、具体的なエピソードや体験談をもとにご紹介します。
意識して上の子と2人の時間を作る
何もできない赤ちゃんのお世話につい時間を取られてしまいがち。上の子と2人の時間は意識して作らないと、なかなか捻出するのが難しいです。
私は忘れることが無いように、下の子が生まれて1年くらいたつまではなるべく下の子を先に寝かしつけ、上の子と2人で過ごす時間を1日の終わりに作るように心がけました。
寝かしつけをする前に一緒に座って本を読んであげたり、下の子がいる時には遊べなかったおもちゃで一緒に遊んだり、本当に嬉しそうな顔をしてくれるので日中はきっと我慢しているんだろうなと感じたものです。
「お姉ちゃん」と呼ばない
下の子が生まれることにより物理的に「お姉ちゃん」になっても精神的にはまだ赤ちゃん同然です。お姉ちゃんと呼ばないだけでなく「お姉ちゃんなのに」なども絶対言わないように心がけました。
私自身は一人っ子だったため、姉弟がいる人の気持ちを理解する事ができません。だから親の都合で突然お姉ちゃんにさせられた娘のことを「お姉ちゃん」と呼ぶのは、本人の自覚が出てくるまで辞めようと思いました。
難しかったのは、いつの段階で「お姉ちゃん」になるのかの判断。下の子が1歳になり言葉を理解し始めたころに試しに「ねえね」と呼んでみたところ、嬉しかったようで自称するようになりました。
出来て当たり前のことも大げさに褒める
2歳前後には着替えも靴履きも自分で出来ていた上の子。そんな当たり前が赤ちゃん返りで出来なくなったことにより、本当は頑張っていたんだなと実感。いつも以上に褒める事をするようになりました。
ママ友とその子供と一緒に遊んでいた時の事。「まめちゃん(長女)、靴一人で履けるの?!すごいね~うちの子はまだ全然。」と言われました。
私の中で「履けて当然」と思っていたのが、ママ友から褒めてもらって嬉しそうにしている娘を見て「頑張ってたんだな…本当はもっと褒めて欲しかったんだな」と感じ自分の態度を改めました。
トイトレを無理に進めない
2歳差だと下の子が生まれる時は上の子のトイトレ真っ最中です。急に環境が変わる中でさらに排泄習慣まで無理して一人立ちさせることは精神的負担になると思い、本人の意志が出てくるまで積極的なトイレトレーニングは控えました。
我が家の場合下の子が生まれたのは上の子が1歳9ヶ月の頃でした。女の子なのでトイトレを始めてもちょうど良い時期だとは思ったのですが、赤ちゃん返りが酷すぎたためこれ以上負担をかけるのは難しいと判断。
本人の「パンツ履く!」という意志を待ち、2歳8ヶ月の頃に本格的にトイトレ開始。娘の意志を尊重した結果、一気にパンツ生活ができ、1ヶ月という短い期間で親子共に負担少なく昼のトイトレは完了しました。
寝かしつけは上の子優先

2歳差育児の基本は上の子優先。寝かしつけにおいても同様で、下の子は1歳くらいになるまで、先に寝てもらう事が多かったです。一緒に寝る時は絵本を読んだり唄を歌うなど、上の子の気に入っている寝かしつけを実践していました。
2歳差育児で最も大変なのが寝かしつけ。下の子はもう諦めて抱っこ紐や自然に寝るのを待ってもらい、上の子の寝かしつけだけ弟が生まれる前と同じようにしてあげました。
寝る時間を一定にする事にそれまではこだわりがちでしたが、それよりも上の子に「満足」してもらった状態で1日を終える事を意識していたように思います。
▼2歳差育児の寝かしつけで悩んでる方必見!「順番」を意識するとスッと寝てくれるかも?!

小さなママになってもらう
上の子が女の子という事もあり、お姉ちゃんというよりは一緒にお世話する「小さなママ」になってもらえるようにお手伝いをお願いしたりしました。下の子をお世話するうちに、赤ちゃん返りも落ち着いていったように思います。
下の子の授乳をしようとすると授乳クッションを持ち去って意地悪しようとすることが頻繁にありました。とても困るのである日、授乳をする前に…
と、事前に授乳を断ってお手伝いをお願いしてみたところ、
とあっさり持ってきてくれることに。ママと一緒にお世話をするという考え方に変わったせいか、次第に赤ちゃん返りは落ち着いていきました。
生活リズムは上の子に合わせる
下の子は夜何回起きるかもわからないし、朝も何時に起きるか不安定。一方、上の子は既に生活リズムが決まっていたので、ママや下の子の都合で上の子の生活リズムに影響が出ないように心がけました。
私が一番避けたかったのは上の子の「夜泣き」でした。とは言え、夜泣きの根本的な原因は解明されておらず、愛情不足だったり生活リズムの乱れだったり諸説ありとのこと。
それならばできる事は実践しよう!という事で、下の子のリズムは完全無視で、上の子の生活リズムに合わせて一日を過ごしました。
赤ちゃんだった頃を一緒にふり返る

上の子が自分の写真を見るのが大好きだったので、下の子のように赤ちゃんの時期もあったことを知ってもらおうと思い小さな頃の写真を見せる機会を作りました。
子供の記憶力は2歳の時点で約1年分ほどだそうで、赤ちゃんの頃の記憶を上の子は覚えてないんですよね。
今の下の子と同じようにおっぱいを飲んでいる写真、パパに抱っこされて泣いている写真、家族3人でお出かけした写真を見せてあげました。
「ごめんね」よりも「ありがとう」
思うように構ってあげられない、ついイライラしてしまう、上の子に「ごめんね」という気持ちを持ちがちです。けれども、ごめんねとママに言われたら「ママは何か悪い事をしているのかな?」と上の子は思ってしまうかもしれません。
私は下の子が生後3ヶ月の頃、ワンオペが限界で自治体の育児相談に電話をかけ、家まで保健士さんに来てもらった事がありました。
その時に「ママは何も悪い事はしていない。謝っちゃダメ。構ってあげられなくてごめんねじゃなくて、待ってくれて『ありがとう』って思って欲しい」と言われハッとしました。
思いついた時に「大好きだよ」と言う
上の子も下の子も可愛くて当然。ただ、同じように愛情を注いでいるつもりでも、言葉にしないと伝わらないこともあるかもしれません。
中々普段の生活で子供に「大好き」という機会ってないですよね。でも、上の子の気持ちからしてみると、下の子が生まれた事により「ママやパパは私よりも弟の事が大事になっちゃったのかな」と思う心理も出てきます。
意識して「大好きだよ」と言って上の子を抱きしめてあげると、それは嬉しそうな顔をしますよ!私も上の子可愛くない症候群に陥りかけた時は、大好きだよ~と言ってきちんと近い距離でコミュニケーションをとるようにしました。
2歳差育児の負担を減らす3つのコツ
上の子のケアを含めて、2歳差育児の最初の1年はとにかくハード。私自身は以下の3つのコツを実践して、辛い日々を乗り越えてきました。
- 完璧を求めず手抜きを徹底する
- 頼れる人やサービスを用意しておく
- 便利グッズを活用する
中でも、便利グッズの活用はすぐに実践できるのでおすすめです!お金で解決できるものはしちゃいましょう♪
▼3つの詳しい内容は別記事で紹介しています。

▼2歳差育児の負担を便利グッズで解消できます♪

上の子のケアが2歳差育児を乗り切るカギ!

今回の記事でご紹介した、上の子への接し方で私が心がけた10のことをまとめます。
- 意識して上の子と2人の時間を作る
- 「お姉ちゃん」と呼ばない
- 出来て当たり前のことも大げさに褒める
- トイトレを無理に進めない
- 寝かしつけは上の子優先
- 小さなママになってもらう
- 生活リズムは上の子に合わせる
- 赤ちゃんだった頃を一緒にふり返る
- 「ごめんね」よりも「ありがとう」
- 思いついた時に「大好きだよ」と言う
これは私が実践してきたことなので、あくまで参考にすぎません。ぜひ、ご自身のお子様の性格に合わせて、上の子の喜びそうなこと、不安を解消できそうなケアを無理のない範囲で心がけてみてくださいね!
私は育児の在り方を変えたことにより、今では上の子は甲斐甲斐しく弟のお世話をするとても優しいお姉ちゃんに育ってくれました。時間が解決してくれる事も多いですが、ママのs接し方で子供が変わるというのも実際ありますよ♪
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